このひとだあれ――著名人の業績を各分野研究者に訊いてみる



質問1、エラトステネス (Eratosthenes, 276 BC - 197 BC) って、どんなひと?
Eratosthenes エラトステネス
ずいぶん昔のひとだけど、この肖像はどこまで正確なんだろう。
地質学者の答え:
「地球の全周の長さをはじめて測定した人ですね。シエネとアレキサンドリアの南中高度の差、および両都市間の距離を用いて、地球が球体であることから比例計算でおおまかに4万キロ強、と算出しました」

数学者の答え:
「ああ、篩 *) のひとですね」

*) エラトステネスの篩(ふるい);
指定された整数以下のすべての素数を発見する方法。
ますいちばんちいさな素数の倍数を除き、次に大きな素数の倍数を除き、という操作を繰り返して残ったものを素数と判定する。
質問2、G. H. ハーディ (Godfrey Harold Hardy, 1877 - 1947) って、どんなひと?
Godfrey Harold Hardy ハーディ
いくら機械が嫌いだからって、そんなにカメラをにらまないでください。
生物学者の答え:
「1907年にハーディー・ワインベルクの法則を提唱した人ですね。ある個体群内では対立遺伝子の頻度に変化がないことを示したもので、集団遺伝学の基礎を成すともいえる重要な原理です」

数学者の答え:
「ああ、ラマヌジャン *) の先生ですね」

*) シュリニヴァーサ・ラマヌジャン (Srinivasa Aiyangar Ramanujan 1887 - 1920);
誰が呼んだか、ふたつ名は「インドの魔術師」
一介の事務員にすぎなかったが、ハーディによりケンブリッジに招聘されたことを契機にその天才性があまねく有名になった。
ヒンドゥー教徒で厳格な菜食主義者であったため、戦時中で食糧難だったイギリスで体調を崩し、三十二歳の若さで病没。
戦争はときに数学者を殺す。
ラマヌジャン 切手 インド
ラマヌジャン生誕75周年を記念して発行されたインドの切手。
ところで、2010年は没後90周年だけど、インド政府はなにかやらないのかな?
ラマヌジャン 2010 没後90年 Ramanujan 90th anniversary
……待っていてもしかたがないので、勝手に没後90年ポスターをつくってみた
インド政府に採用されることを願いつつ。
ラマヌジャン 2010 没後90年 バナー Ramanujan 90th anniversary Banner
悪乗りついでにバナーもつくった
数学者ならびに数学ファンのみなさん、ご自身のブログや教室や学会のホームページに貼ってやってください。
画像引用元:MacTutor History of Mathematics
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