日本人にやさしい街ローテンブルク その3 ある意味、街じゅうが博物館



ローテンブルク オプ デア タウバー Baumeisterhaus
現在はレストランとなっているBaumeisterhausの内部。
まるいガラスは、大きな板ガラスをつくる技術がなかったころのもの。
食事中でも、博物館気分だ。
ごあんない;
市庁舎
Rathaus
Marktplatz 91541 Rothenburg ob der Tauber, Germany
帝国都市博物館ウェブサイト
Reichsstadtmuseum
Klosterhof 5, 91541 Rothenburg ob der Tauber, Germany
4月~10月末まで10時~18時 11月~3月 13時~16時 おとな 3.5 Euro、写真撮影には別途3Euro必要
ゲルラッハ鍛冶屋
Die Gerlachschmiede
Roderschutt 91541 Rothenburg ob der Tauber, Germany
アルト・ローテンブルク職人の家 日本語サイト
Alt Rothenburger Handwerkerhaus
Alter Stadtgraben 26 , Rothenburg ob der Tauber , 91541 , Germany
イースターから10月末まで11時~17時、土日は10時開館
降臨節初日から1月7日まで14時~16時
1月8日~イースターまで休業
おとな 2.5 Euro
Spendenaktion Stadtmauer
ローテンブルクの市壁、修復への寄付のお願い
ローテンブルク 市内 地図
今回ご紹介する施設の位置。
さて、前回の続き。
せっかく市庁舎Rathausに来たのだから、鐘塔の展望台にものぼってみよう。
市庁舎 市庁舎
狭くて急な階段をひたすら上がる。
最後の展望台に出るためには、ひとひとりがようやく通れるくらいのちいさな扉をくぐらなくてはならない。
よって、体重超過気味では先に行けないのだ。実際、われわれのすぐ後に来ていたドイツ人女性は
「わたしには無理ね……」と苦笑いして戻っていった。
市庁舎 市庁舎
係りのひとに1Euro払って展望台に出ると、眼下にはこんな絶景が広がっている。
ちなみに矢印はヤコブ教会St. Jakobskirche、現在修復工事中だ。
帝国都市博物館 入り口
塔から降りて、帝国都市博物館Reichsstadtmuseumにいってみる。
帝国都市博物館 パンフレット 日本語
こちらには日本語パンフレットもある。もっとも、館内平面図は英語だったが。
解説によると、博物館の建物は1258年建造のドミニコ会修道尼院なのだそうだ。
帝国都市博物館 展示 帝国都市博物館 かたつむり
入り口Entranceから左に折れ、順路tourに従って南回廊へと進む。15~19世紀の石像たちが展示されているのだ。
写真は中央の立像は「角をつけたモーゼ」。もともとはヤコブ教会St. Jakobskircheにあったもので、時代は13または14世紀だ。
coronata(栄冠を授けられた)というラテン語をcornuta(角をつけた)に誤訳または写し間違えたため、こんな像がつくられたとのこと。
この像を見ていたら、入館前に庭でみつけたかたつむり(右の写真)を思い出してしまった。かわいいね。
帝国都市博物館 展示 帝国都市博物館 展示
14体の彫刻群は、すべてマルクト広場ちかくの建物Baumeisterhaus正面窓枠にならんでいる立像のオリジナル。建造は1596年だ。
右の写真は1896年当時、本物が飾られていたころ。1936年、風化から守るためこの博物館に移された。
現在、もとの場所でみられるものはレプリカ。
ちなみにこれらの14体には、それぞれ意味がある。7つの悪徳と7つの徳、だ。上列左から;
貪欲 勇気 肉欲 正義 虚栄 虚偽 怠惰
親切 大食 母性愛 だまし 温和 賢さ 謙虚
帝国都市博物館 展示 帝国都市博物館 展示
古い構造が館内のあちこちに残っている。たしかに昔の修道院だったんだなあ、と感じさせる。
帝国都市博物館 展示
ちなみにこちらは現役非常電話。なんとダイヤル式だ。
ゲルラッハ鍛冶屋
さて、帝国都市博物館をあとにしてふたたび市街地に出る。
こちらはゲルラッハ鍛冶屋Gerlachschmiede。50年ほど前まで実際に鍛冶屋が営まれていた。
現在はふつうの民家らしく、内部をみることはできないが、
美しいハーフチェンバーの外壁を鑑賞するだけでも楽しい。
ローテンブルク オプ デア タウバー 路地
一点透視法のお手本みたいな狭い路地を抜けて……
ローテンブルクの職人の家 ローテンブルクの職人の家
……アルト・ローテンブルク職人の家Alt Rothenburger Handwerkerhausに到着。
日本語パンフレットは0.5euroだが、りっぱなつくりのわりに情報量はあまりない。
1270年に建てられてから約700年間、さまざまな職人がこの家を住み継いできた。
かれらの暮らしぶりを、調度品とともに紹介しているのがこの博物館だ。
ローテンブルクの職人の家 ローテンブルクの職人の家
まずは、地上階の水周りから。
井戸はすごく深い。
ローテンブルクの職人の家
こちらは洗面台。
「どうやって使うの?」とチケット係りのひとに訊いたら、実演してみせてくれた。
使用ずみの洗面器の水は、左隣の穴から外に捨ててしまうそうだ。
そういえばポランスキーの映画「オリバー・ツイスト」Oliver Twist(2005)にも、この手の方法で顔を洗うシーンがあった。
ローテンブルクの職人の家 ローテンブルクの職人の家
建物は三階まである。
暗くて狭くて急な階段で階上へ。老人やちいさな子供は大変だったろうな、と想像する。
ローテンブルクの職人の家 ローテンブルクの職人の家
干しっぱなしの服や、テーブルの上の食器類など、
生活感あふれる展示になっている。
こまかいところを見ているといろんな発見がある。
ローテンブルクの職人の家
ふたたび地上階に下りてきて、勝手口から外に出て、見学終了。
ローテンブルク 市壁 ローテンブルク 市壁
ところで、中世の街はたいてい周囲に市壁がめぐらされている。もちろん、ローテンブルクも例外ではない。
しかも、ここでは市壁の上を歩くことができるようになっている。
あちこちにある階段のひとつから上ってみることにした。
ローテンブルク 市壁
壁の内側に、手すりと屋根のついた通路が延びている。よって、数メートルの高さから市内を見ることができる。
視点が変わると、地表を歩いているときとはまた違った発見があるのだ。
ローテンブルク 市壁 ローテンブルク 市壁
壁にくっついて建っている家、なんてものもある。おかげで屋根のようすがよくわかる。
瓦の一部をガラスに換えて、明りとりにしていたり。
ローテンブルク 市壁
こちらは市壁の屋根、通路からはもちろん裏側が見える。
矢印方向に下がっているのだが、
瓦に爪があって、落ちないように支えられている。
ローテンブルク 市壁
ちなみに市壁は現在も修復作業中で、一般からの寄付も受けつけている。
お金を出してくれたひとの名前は、こんな感じで石のプレートに刻まれて貼りつけてもらえるのだ。
日本人のものもけっこうあって、上の写真はそのうちのひとつ。
きっと、「このプレートを出してもらえる寄付金の額は? ハウマッチ!」という感じで、クイズになったに違いない。
正解を知りたいかたは、こちらをごらんください。
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