フランス・ミュゼめぐり その3 中世博物館 Musee National du Moyen Age



MoyenAgeTop
英語版パンフレットの表紙。左下のデッサン崩壊人物座像がおちゃめ。
右上のさりげない三日月もいいアクセントだ。
ごあんない;
中世博物館公式サイト
パリ5区にたたずむ中世博物館は、築500年超のもと修道院……と聞いて建物にも期待していたのだが、
このときは残念ながら外観修復工事中で壁面にシートがかけられていたので、写真は断念した。
FloorPlan
入館料8ユーロを払い、カタコトニホンゴをあやつるお兄さんから日本語版オーディオガイドを借りて、いざ出陣。上は英語版フロアプラン、こちらはなぜか日本語はない不思議。
CeltBook brooch
……入ってすぐのミュージアムショップを横目で眺めながら、特別展の行われている第2室、第3室へ。
なんと、アイルランドとスカンジナビアの初期キリスト教企画展だった。フランスに来てまでケルトにめぐりあう、なんたる奇遇。
Celts1 Celts2
パリで鑑賞するケルト十字や渦巻き模様。
展示物のあいだを見ていただきたい。この博物館、比較的マイナーだと思っていたのだが、実は人気があるようだ。
この日もたくさんの人々が訪れていた。
授業の一環らしく、先生に引率されてめいめいノートを手にした小学生の団体までいた。こんなところで勉強できるなんてうらやましい。
Shutter Porte
15世紀のよろい戸やら16世紀のドアやらを見ながら移動する。写真撮影は自由だが、フラッシュは厳禁なのできれいに撮るのは難しい。
stained glass1 stained glass2
第7室はステンドグラスの展示。教会内ではあまりに高い位置にあるので細部がよくわからないのだが、ここでは目の前でじっくり観察することができる。
Music
第8室は、ノートルダム大聖堂からの彫刻が展示されている部屋。だがここで、思いがけず古楽演奏会が行われていた。
聴衆の半分ちかくを占める小学生たちのために、演奏者は古楽器や楽曲について丁寧に説明をしてくれる。

ひとわたり古楽を堪能したあと、第10室のロマネスクの部屋へ。サンジェルマンデプレ教会やセントジュヌヴィエーヴ教会からの委託物、柱頭彫刻、聖母子像などのの逸品が並ぶが……
romanesque romanesque
……あえて、こんなのを貼ってみたりする。デザインは、東京国立博物館の法隆寺宝物館に通じるものがある。プリミティヴ万歳。
Porte
移動途中でみつけた現役ドアを撮影。展示品ではないがかっこいい。
それにしてもこの建物、えらく壁が厚いようだ。
clock Ninjya.jpg
第11室は当時の日用品など。ゴシック時計(左)やまるで忍者グッズのような武器類(右)も興味深い。

2階(first floor)に上がり、観光案内にもよく載っている「貴婦人と一角獣」タピストリーはさらっと流して…… Antwerp Antwerp
……第14室はアントワープ彫刻特集。衣紋が美しい。これが木製だなんて信じられない。大きめの頭部、きゃしゃなつくりの肩や胸は、リーメンシュナイダー作品群との共通点を感じさせる。
book
第15室では、ちょっと衝撃的な展示を目にした。昔の本って貴重品だったんだ、という事実がひしひしと伝わる。
活版印刷がどれほど偉大な発明だったかを実感できた。
SNCF
おまけ;フランス旅行、といえばお世話になるのがSNCF(フランス国鉄)。
あの旅情あふれる発車ベルを譜面に起こしてみた。
休符の部分に乗車案内なんかを入れてみると、きっと雰囲気抜群。
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