フェルミアン協会のなんでも推定してみよう



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――おはようございます。フェルミアン協会がお送りいたします『なんでも推定してみよう』のお時間がやってまいりました。朝のさわやかなひととき、フェルミさまのあみ出した一刀両断快刀乱麻円満解決的推定方法でみなさまから寄せられた疑問にお答えいたします。どうか今日もよろしくおつきあいいだたき、みなさまの内部に滞った老年性静脈瘤のごとき疑問点が融解していくさまをお楽しみください。

それではさっそく、リスナーさまからの今日の質問メールをご紹介しましょう。件名『ちきゅうが何回まわった日?』、投稿者はゆうくん(ラジオネーム、十歳)ですね。それでは本文です。
『こんにちは。ぼくは昨日友達とあることでけんかしてしまいました。そのとき友達から「それは何時何分何曜日、地球が何回まわった日なんだよ?」ときかれました。何時何分何曜日なのかは答えられましたが、地球が何回まわったのかまでは知りませんでした。どうかフェルミさまのお力で答を出してください、でないとぼくはくやしくて夜もねむれません』

――これは難しい問題ですね。ですが、こういった一見解答不能の、漠然としてつかみどころのない設問に答えることができるのがフェルミ推定の威力です。さっそくやってみましょう。
必要とされる数値は「地球の年齢」と「一年あたりの地球の自転回数」です。前者については四十五億年とわかっています。後者についてはちょっと複雑で、現在では周知のとおり365回ですが、地球が今より若かったころは、自転速度がずっと早かったのです。誕生当時はなんと1460回だったという試算が出ています。このふたつの数値の平均をとって、地球はここ四十五億年間で一年あたり547回まわっていた、とすると、単純な掛け算により現在までに地球が自転した総回数は約二兆五千億回となります。これが答えですが、もしお友達を徹底的に言い負かしたいのであれば、ちょっと飾りの数字を入れてドラマチックにしてやると効果的ですよ。「二兆四千六百十五億七千二百八十八万五千四百とんで七回、だ!」とかね。

いかがでしたでしょうか? ゆうくん(ラジオネーム、十歳)も、さぞかし溜飲が下がったことかと思います。みなさまも普段の生活でどんどんフェルミ推定を使って、楽しく明るい未来を築きましょう。フェルミさまはいつでもみなさまとともにあります。

それではみなさま、よい一日を。チャオ!
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